イベント大好き人間のあのことこのこと・・・

■執筆者 小林 秀之
■執筆日時 2001年4月27日
 
広告代理店で30数年間。
PRマンを振り出しに公共部門では省庁・県・各種団体。
そして営業部門も担当。
大阪万博、沖縄海洋博、つくば万博、さいたま、ちば、まるで博覧会漬けと何たって一番長いのが「わが愛するイベント」の事業部門。
まあ、本当にいろいろやりました。そして、やらせて頂きました。

私が良く口にする言葉『イベントっていいよナ!・・・だってどんなに苦労が多くっても、どうにもなりようが無いと思われる大きな壁も何とか撃ち破って(誰かに撃ち破ってもらうことが多いのだけど)ちゃんと終わりがあるんだヨ!・・・』って。

終わりと云うことばの響き、営業にしたって、PRにしたって「俺達はハツカネズミか!?」「いつの日もいつの日もあの水車を回し続けて、終わりが無いものなア!」そして、早く回せば明日はそれよりも更に早くのノルマ、
そしてノルマ(そんなことは実際には無いのだけど)いつも自分ではそういう強迫観念に苛まれていた・・・。
これが本当の気持ちでした。

そして、一旦イベントが終了し、そのイベントが成功したとの評価が下され、主催者から握手の一本、肩を二回叩かれ、ビールの三本も飲まされれば今迄の苦労は吹っ飛ぶし、こんなに精神的に良い商売はないよナ。
こんな思いをしながらの「イベント人生」でした。
『苦しさを乗り越えてこそ楽しい成果が待っている』とはいえ、まあイベントには何と多くの問題、それも難問がつきものなのでしょうか。

小林さん「今迄一番苦労をしたことは?そして一番嬉しかったのは?」などの質問があれば・・・。
私は何のてらいも無く『イベントには不可能は無い』、これが私の答えです。
企画上では面白いものが、いざ実現不可能と気付いた時が一番苦しく、その不可能を可能にした時が一番嬉しかった。
一番嬉しかったことがいくつもあっては一番とは言えませんが私にはいくつもあるのです。
「武道館での大マージャン大会」
まだまだ武道館は日本の武道の聖地で、コンサートはおろか武道以外の催し物などは全く行われない時代。
100台の雀卓と400人の参加者(20人の雀狂の有名人を含む)を集めた日本一決定戦。
「何だって!バカ云っちゃって、お引き取り下さい。うちを何だと思っているんですか?」当時は武道館の会場が借用不可能。
雀卓100台の手配が不可能・・・。
あれも不可能これも不可能と乗り越える障害の多さと高さからこのイベントはスタートしました。(結果は大成功。これも嬉しかった!!)

「世界の小沢征爾・第九演奏会」
世界の小沢氏が、いち主催者のために演奏会を行ってくれるのか?
主催者のPR活動の一環に乗ってくれるのか?
小沢氏が第九を演奏するのが10数年ぶり・・・。
長野オリンピックとの時期が重複。
そして、開幕には世界五大陸を結ぶ大合唱、そのための世界的なソリストのオーディション。
その前に世界を股にかけて駆け巡っているご本人との打ち合わせが可能か?
どれもこれも「NO!!」との答えが自分から起こってきました。(本番中にはそーっと涙を拭きました・・・)

「プレゼンテーション」
今迄全く付き合いの無い地方自治体からオリエンテーションに参加依頼あり。「どうせアテ馬、プレゼンテーションの参加者の数合わせだヨ」
敵は何と7社。勝つことは不可能!そして全く不可能!!。
そんな気持ちでプレゼンテーション終了。
『勝った?!勝った!!」「何だこりゃ!!」

それから6か月後。再度違うセクションからまたまたオリエンの依頼あり。
「100%あきらめの気持ちで企画書作成とプレゼンテーション」
何と、また、又『勝った??勝った!!」。
こんなことって有っていいのだろうか?何度もホホをつねってみたら『痛かった』
何も私の自慢話をしているつもりはありません。
失敗は星の数程あります。しかし、何とかしのいできました。スタッフの努力と臨機応変な態度からです。
今でも夢で「舞台のバックパネルが倒れてきます」「オープン時間なのにタレントがひとりも居ません」汗びっしょりでのたうち回って目が覚める。
 ●打ち合わせで見のがしていた。
 ●相手はとっくに知っていると思った。
 ●ほかでは良かったので、ここでも良いと思った。
 ●そこまでは知らなかった。
 ●モデルが昨夜、恋人との電話で大げんか。ホテルから居なくなった。
  ソレッツ!!「伊丹空港と新大阪駅で見張れ!!」「絶対に逃がすナ」
 ●新宿通りでのパレード。あわや中止か?あそこが新宿署と四ッ谷署両方の管轄とは知らなかった。
よくぞ、のうのうと生きてきた。しかし、まだまだ生き続けます。

だけど、イベントとはこんなことが重なっても楽しいものですネ
みなさん、イベントを楽しんでいますか・・・?
苦虫を噛み潰した顔では良いイベントはできません。
そうそう、いまのその顔で頑張って下さい。
運・根・感、それにコネ。
だけどイベントにかける情熱が何といっても一番。
『イベントに不可能は有りません』から・・・ネ!!。