ランニングイベントについて

■執筆者 JEDIS関東本部 村澤 雅弘

■執筆日 2016年3月18日

「2007年東京マラソンをきっかけに全国各地で「マラソンブーム」が起こり現在では約200の「マラソン大会」が開催されています。

大会種目もフルマラソン、ハーフマラソン、トレイルランなど数多くあり、大会ごとに特色もあり参加するランナーは良く研究し年間を通じてどの大会にエントリーするか情報取得・交換をしています。
ランナーが魅力を感じる大会とは、どんな大会なのか?
まずは自身の走力能力を基準にして、大会の特色、規模、出走までのトレーニング期間や参加費用などを考慮して自ら臨む参加目的が明確になります。
次に大会運営やサポートも重要なポイントになります。
安全な大会運営(医療体制、コース管理、誘導案内など)、サポートの魅力(ボランティア体制、給食・水分補給、大会前後のアトラクションやイベントなど)です。
どの大会も大会運営やサポート向上に向け、毎年努力と工夫を重ねていると思います。
他の大会との差別化や大会を盛り上げる事前イベントの開催、大会PRも参加ランナーへの告知と大会参加を促せる重要なアイテムとなります。

私自身もいくつかのマラソン大会の運営や企画に従事しており、主催者としてランナーに喜ばれる、集客につながると思い企画を立案して実施しますが、
反響が良かったものと、いまひとつ集客につながらないものなどもあり毎回、反省と改善を行っています。
そこでいくつか成功例をご紹介します。

・女性マラソン大会・・・マラソン終了後、化粧直しやシャワーに入れるよう宿泊先のレイトチェックアウトを可能にしてエントリー権つき特別プランとして案内。
・ファンランイベントの実施・・・本大会の前日に来日した外国人と日本人ランナーの交流イベント(ファンラン)を日本のおもてなしをコンセプトにして実施。
・パーク&ライドの案内・・・マラソン大会当日はスタートまでに公共交通機関を中心に混雑します。ランナーの負担を少なくするためにパーク&ライドを実施してスタート会場まで専用のシャトルバスにて送迎を実施。

成功するイベントやサポートに重要なポイントは「ランナー目線」に立って企画・立案することだと思います。
ランニングイベントに限られたものではないですが、主催者や運営側が良かれと思って企画しても、運営側の自己満足に終わっているケースも少なくありません。
「ランナー目線」に立つと言うことは、ランナーと直接会話をしたりアンケートの実施、自身でも体験・経験をすることで発想や立案が豊かになります。

私自身これからも創意工夫をしてランナーから喜ばれるイベントやサポートができればと思います。