独り言
■執筆者 JEDIS理事 神奈川新聞社 河原 欣吾
■執筆日時 令和2年3月19日
イベント業務管理士 各位。
下記河原の独り言です。
私は、国内全体のイベント等の自粛を今回で3回目の体験となります。
1度目は、昭和天皇のご崩御前の治療期間。
2度目は、東日本大震災、関西の方は阪神淡路大震災も含むと4回目になるかと思います。
過去の自粛から学んだことを、今生かせないかと考えています。
東日本大震災の未曾有の災害を目の前にし、全てのイベントが自粛
しかし自粛が続く中「頑張れ」「頑張ろう」と声が上がり、被災された方々を応援する形がイベントとして表現されました。ネットのコミュニケーションではなく、リアルなコミュニケーションが被災者を支えていきました。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大による自粛は、災害後の自粛とは大きく違います。
人が多く集まるイベント自体、感染の根になる恐れがあるからです。
何を持って、この状態から人々が元気になれるか。
なかなか難しい問題です。
しかし、子ども食堂を始める支援や、ユーチューブ等で元気になろうと呼びかけるプロスポーツ選手などの行動も出始めています。
そこで、今私たちができること。
イベントに携わる、協会会員がみんなで知恵を出し、情報を共有し、この状況を少しでも変える行動を取っては如何でしょうか。地域によって温度差はあると思いますが、今やれることが有ると思います。
イベントを業としている私たちが、動くしかないと思います。
先週から始めたことをお伝えします。
当社が指定管理を受けている文化施設では、休校中の子どもたちの自習の場として、施設を開放しました。
もちろん、消毒液やマスクの着用、人数か多くならないような管理調整も行なっています。
また、小さなお子さま用に、落書き帳や色鉛筆を整えたり、折り紙を配置しました。
ささいな内容ですが、行き場をなくした子供たちが街の中で隠れて遊んでいます。
(先生の見回りもあるそうです)
また、横浜港の大さん橋では、施設内で販売している絵馬の取り付け場所に、「みんなで乗り越えよう」や「頑張ろう」と表示します。
感染の観点から、この行動が良いか悪いか議論が分かれますが、何もしない選択はしたくないと考えての行動です。
また、終息の兆しが見えたら、直ちに打って出るために「速攻性」の高いイベントプランを整えています。
大きなイベントは当然準備に時間が掛かります。
小さな企画であれば、短時間で実行に移せます、その小さな企画を継続的に何本も打ち、その間大きなイベントの準備を進めます。
企画し、仕掛け、実行する、プロの集団、「イベント業務管理士協会」の力を発揮する時、
全国の会員の知恵を共有し、地域での小さい動きが、全国への大きな回復の波となればと思います。
神奈川新聞社 河原 欣吾