スポーツ「事前キャンプ候補地」、発表間近・・・。

■執筆者 関東地域本部 副本部長 岩坂 明
■執筆日 2015年5月20日

2020年7月24日の開会式に向け、各国のスポーツ競技団体の日本における「事前キャンプ地」選びに熱が入ってきています。
現時点では、行政が主体となり、わが市・わが町・わが村に誘致をすべく水面下のプレゼンテーション、視察対応など力が入っています。前回2008年のアジアでの開催時、「事前キャンプ地」に選ばれた九州のある地域では、2020年もまた同じ国の「事前キャンプ」の受け入れが内定したようです。前回の開催から10年以上間が開いているにもかかわらず、同じ国が同じ地をキャンプ地に選ぶということは、その時の実体験が非常に秀逸だった(非常に利用しやすく快適だった)のだろうと思います。これは、見習わなくてはならない事柄だと考えます。
ある県では県内の市町村に向け、キャンプ地獲得のためにプレゼンテーションを強化するように声掛けている、と聞き及びます。この「事前キャンプ地」の候補地域名は2015年8月全国一斉に発表されるとのことです。

各国参加予定のスポーツ競技団体には、一行を仮に200名とした場合でも、それら選手の家族、報道各社、ファンを含めた時一人の選手に注目する目は、2倍や3倍では済まないであろうし、選手たちが都度発するネット上の発言を考えた時、その選手が滞在する「キャンプ地」の名前の告知は「莫大な宣伝効果」を期待できると思われます。 
その地の検索回数はあっという間に数万ツィートに達すると思われるし、「その地」への2020年までの宿泊者数、観光スポットの取り上げられ方、特産物の購入金額等の増加の期待が一気に高まることは簡単に予想されます。

しかしながらプロに近いスポーツ選手を迎える側の「おもてなし」はかなり高度な内容が要求されると思われます。
「キャンプ地」までの移動、快適な滞在場所、母国で慣れ親しんだ食事内容、「キャンプ地」ならではの食事内容、最高と考えられる練習場所の選択、宿泊地から練習場所へのストレスの少ない車両移動、オフの時間帯の過ごし方、ユニークベニューの提供、国内旅行の提供、同じスポーツ競技を行っている小中学生との交流、「キャンプ地」が開催する行事、お祭り、イベントへの参加の呼びかけ、スポーツ啓蒙教育の発信・・・・。

これらを考えることはイベント業務管理士としては非常に興味深く、キャンプ地としての地域の独自性や優位性を再確認し、行政に働きかけたうえで官民一体のプレゼンテーション活動が重要な気がします。
そのためには、地域の持つ「強み」を最大限にアピールし「キャンプ地」として認めてもらえるような、組織づくりも重要な課題だと思います。

そのことは2020年以降も、その地を世界から訪れたくなるような地域にする手法に直結する経済効果なのだと言えます。その地の名前は世界に覚えられ、次回かなり先の将来開催時、再度選んでいただけることは、すでに他の地域の事例で実証済みなことは先ほど申し上げた通りです。
この事柄が、わが地域を売り込むための重要な機会であると認識したとき、地域が一致団結しプレゼンテーションする最高の舞台と考えることができると思います。

候補地域の名前が発表される8月を前にぜひ後悔のないプレゼンテーション活動を期待したいし、ぜひ参加してみたいと考えています。