「この先の7年・・・、楽しみです」

■執筆者  :関東地域本部長 奥野 圭

今や国民のほとんどの方々が知っている7年後の「東京五輪・パラリンピック」。

非常に興味深く楽しみでいる。私の場合、スポーツをすることもスポーツを観戦することも得手ではなく、記録更新や新人の台頭など、しばしば日本中が盛り上がっているにも関わらず、知らないでいることがある。

では、何が楽しみか?

1つは、開会式の演出である。
何を訴えるのか、テーマは?どんなことをするのか、何をどこまでできるのか、構成や内容も無論関心事であるが、1番興味深いのは、どなたを総合演出として指名するのかである。

テレビや広告、映画や演劇、そして、もちろんイベント業界の監督、ディレクターの方々、著名タレントや世界的な日本人デザイナーの線もあるかもしれない。
どなたになるのだろう?この業界に身を置く者のひとりとしても、非常に楽しみでいる。

先日、偶然、味の素スタジアム(東京調布市)で行われた第68回国民体育大会(国体)の開会式の様子をテレビで見た。

演出は近藤良平さん。振付もご担当するらしい。

劇団と言って良いのか詳しくはわからないが、映像とコントを融合した演出を手がけ人気を博した「コンドルズ」を設立した方である。NHKの番組「サラリーマンNEO」のサラリーマン体操の司会進行の方、というとおわかりの方も多いかもしれない。

開会式の中のショーは「未来からきた手紙」と題し、スポーツの力をテーマに演出された。

フライングで登場した“未来からの使者”が子供たちに手紙を届けショーはスタートする。出演者は総勢2500名。複数のロックバンドの合奏や相当数の出演者による群舞、5色のレーザー光線による五輪の演出、音楽に同期して様々な色の変化を起こす手持ちのライト、パイロや火炎、花火などの要素で構成されていた。
このショーを見ていて、本当に東京五輪が開催されるんだなぁ、いよいよ始まったんだなぁ、と遅まきながら、実感した次第である。

2番目に興味深いのが、開催場所周辺や交通網の再開発である。

単に競技施設の再開発だけでなく、その周辺商業施設、ゆりかもめやバスの路線、鉄道の相互乗り入れ、高速道路や周辺道路の拡張や延伸、整備。

すべての計画を把握していないが、この5~6年の東京の変貌の過程を体感できることは人生において貴重な体験と言える。より体感できるように都内を不定期に周回してみたい。

3番目は、観光業にとっての人々の動態である。

海外の観光客、観戦客のオリンピック会場周辺以外への周回の仕組みづくりや受け入れ態勢への取り組みが興味深い。これは、東京都下にとどまらず、国内全域で取り組みが行われ、観光業がより活性化され、日本中が元気になる礎になるに違いないからである。

これらの取り組みの結果、観光客の総数や動態がどのように変貌していったのか、変貌したのか、予測しながら結果を見てみたい。

この7年・・・を想像してみたが、もちろん、私自身の成長も楽しみにしてみたい。単なる傍観者ではなく、この7年・・・様々な場面で関わっていけたら楽しいだろう。

みなさんも、イベント検定、イベント業務管理士2級、そして、1級を取得して、より良い仲間となり、共に楽しい7年にしていきましょう!