リレートーク

「2020年」を見据えた試行錯誤

カテゴリー: リレートーク

■執筆者 JEDIS関東地域本部・杉本 昌志 
■執筆日時 2015年2月28日

news001105僭越至極ながら、再び原稿を書かせていただく機会を頂戴いたしました。本当にありがとうございます。今回は、先般取り組ませていただいた事例から、「イベント」ならではの可能性について綴らせて頂ければと存じます。

2014年春頃でしたでしょうか、東急電鉄さんの中で、渋谷の街づくりを管轄されている部署の方から、ご相談をいただきました。「渋谷界隈を走らせている周遊バスをもっと盛り上げたい。狙いは、外国人旅行者の方。」と。渋谷、赤坂、六本木を回遊している無料運行バス活性化のアイディアと、具体的なアクションを求められておりました。
なるほど、2020年を見据えたインバウンド施策。皆さん関心をお持ちでありながら、なかなかアクションへと繋げるのは難しい…。そこで、アイディアの検証の場、ビジネスモデル検証の場を、と思いつきましたのが、プロモーションイベントとしての実証実験です。
東急電鉄さんの丁寧な下調べから導かれたデータ~渋谷界隈は、いわゆるツアー団体客は少ない(バスを留め置けるところがないのです)、アジア・大陸系よりも、欧米系の旅行者、情報ツールはインターネット(スマホ)、等々~や、同時期に展開している東急電鉄系施設(東急百貨店、東急電鉄駅、109など)でのフリーWi-Fi提供(来訪外国人が困っていることのひとつがフリーWi-Fiの不足)からヒントを得つつ、マーケティング的観点からインバウンド施策を検討されていた、同じ渋谷に拠点を置かれているエクスコムグローバルさんにも参画いただき、プロモーションイベントの方向性と取り組みスキームと役割、そして参加者が獲得すべき目標を整理しました。
できあがったのは、2014年7,8月の期間限定で周遊バス運行にあたり(東急電鉄&東急バスさん)、バス内では、フリーWi-Fi(エクスコムグローバルさん)と、外国人向けの英日オリジナル観光ガイダンス(TOKYO FM)を提供する役割分担。そして、東急電鉄さんは、街の魅力とブランドの向上を、エクスコムグローバルさんは、外国人向けマーケティングの場を、TOKYO FM は、新しいデジタル放送(V-Lowマルチメディア放送)での多言語対応の実験の場を、それぞれ獲得出来たのでした。
「感動」や「おもてなし」の提供はもとより、取り組みスキームそのものの可能性や、ビジネスモデルの検証、そして今後の課題抽出が実現できたのは、イベントならではの効用であったと感じました。イベント業務管理士として、学んだフレームワークを実践で活かし、2020年に向けてのさまざまなチャレンジをお手伝いできればこのうえなく…。
今後とも精進して参りますので、ご指導、ご鞭撻のほど、なにとぞ、よろしくお願いいたします。