リレートーク

「くまモンは世界ブランドとなるか???」

カテゴリー: リレートーク

■執筆者 日本イベント業務管理者協会理事 福田 博文

まず、恐らく、誰も今のくまモンの大活躍を想像していなかった~と思う。許諾を取れば無料でくまモンのキャラクターが使えるとしても、ローカルキャラだから、さほど効果は無いと思われていた。

この許諾第1号は「仏壇」。推察できると思うが、仏壇が第1号申請というのもあり得ない展開のスタートだったのかもしれないし、そんな業界からも注目されていた事に気付いていなかった私の至らなさがあるかもしれない。

20130917_01私自身、首都圏くまモン隊を担当して2年目。エリアとしては、静岡から北。北海道を含むエリアの活動や首都圏でのマスコミ対応が主な役割となりますので、割と皆さんが目にしているくまモンは、私の担当エリアだったりするかもしれません。

くまモン・・・その人気ぶりは昨年の春頃からだと感じており、自分的には昨年が人気のピークだと思っていました。ところが、今年はさらに加熱している・・・人が集まりすぎて、出没現場が危険・・・くまモンだけでなくくまモン隊の追っかけやパパラッチが出没していることからも想像できると思います。

ただ、業界として残念なのは、くまモンが無料で出動するところから、「キャラクターショーやパフォーマーの代わりにステージで何かやって貰おう」とするイベント主催者が多かった気がする。その予算を別のモノに充てることができるので、一石二鳥と考えているのだと推察しますが、それではキャラクターやパフォーマー派遣関係に多大な迷惑を掛けたマイナスは否めないと考えています。そんな意味も含めて、現在のくまモンは個人的な催しやパーティーなどアルコールを伴う出動要請、単に賑わしのための出動は受けておりません。

当初のくまモンは出動回数を見ても、さほど動いていない・・熊本県内でも御願いをして出演させてもらうと言う状況で寂しい限りでした・・・。それが、今では・・・とんでもないことに、オファーよりはお断りする方が多いのです。
熊本だけで2,000件くらいのオファーを断っているので、全国ではどれくらいの断りがあるか?想像がつかない。
それでも、昨年度が1,500回以上で、本年度の出動回数予想は、2,000回超。1日5回以上の出動をしている計算となります。もしかしたらテレビや雑誌などマスコミでの登場を考えると、ジャニーズのタレント数名分のスケジュールにも負けていないかもしれません。
そのくまモンが受け入れられた理由の考察では、

①外見の黒赤のカラーコンビネーション比率が完璧・・・飲食店などお店の看板も黒と赤のコンビネーションの店
は繁盛する傾向にある。

②ゆるきゃらは、「動きがのろい」「何も出来ない」でも許されるキャラであったが、くまモンの動きは想像を超えたダンスパフォーマンスやステップで常識を変えた。

③誰もが予想できない動きやアドリブ、コミュニケーション、パフォーマンス力を持っている。

④式典などでも何か?サプライズを期待されること自体が、くまモンスタイルが容認されている。

⑤ゆるキャラ界の中に、新たな売るキャラというカテゴリーを成立させた。

などなど言われています。



現在のくまモンの経済効果は200億円を軽く越えているそうですが、熊本県内だけでなく全国からの使用許諾申請が2ヶ月待ちという状況と聴いている。ロイヤリティ無料で使用できることで、引っ張りだことなったと言われていますが、そこにはくまモンの人気が続いてると言う事実が前提となっています。

くまモングッズに関して、苦言をすれば、ロイヤリティ無料なのに、値段が高くなっている事。その分の費用を上乗せせずに、消費者に安く提供して貰いたいものです。

国内では昨年春頃からサンリオピューロランドで毎週キティちゃんとコラボステージを実現したり・・・これまでのゆるキャラではあり得なかった毎週土曜日レギュラー出演するなど、効果は絶大であり、キティの世界各国のコラボ製品の中では、最も売れているのが、くまモンとのコラボ商品だと聴いています。

20130917_02ソラシドエアーのくまモン号やJAL国際線でのエアーくまモンとともに熊本の食材提供、多くのシティホテルのくまモンルーム、全国のくまモンファンからは、くまモンをきっかけにして、熊本へ旅行したり、熊本の物産館で買い物をしたり、熊本に住みたいと考えるファンが拡大しており、キャラクターだけでなく、地域産品まで巻き込んで想定以上の成果を上げている事になり、まさにイベントが20130917_03あらゆる産業に波及する現象によく似ています。

しかしそこには、熊本県のブランド推進課の取り組みはもちろんですが、くまモン隊に関わる人達の愛情と努力の結晶があり、「寝ても覚めても考えるのはくまモンの事ばかり」・・・と言う多くのスタッフが支えてきたのは事実だと思っています。

20130917_04その時点でくまモンは、全国制覇を成し遂げた感がありますが、ニューヨークタイムズで2度も特集をされたり、中国では、「しろもんグッズ」が登場したりと話題に事欠きません。
海外での活動は、上海、シンガポール、台湾、香港など東南アジアを中心としていましたが、この夏にはパリ、ロンドン、ドイツへ出没・・・多くの話題を振りまきました。ヨーロッパには、キャラクター着ぐるみ自体が珍しいと言うことで、これも狙いが的中していると言うことかもしれません。



20130917_05その展開と歩調を合わせるように、バカラ社がクリスタルくまモン、テディベアがくまモンぬいぐるみを発表し、3万円を超える値段でも初日で完売してしま う・・・その延長が、ついには「くまモン Mini」の登場・・・これは商品化されるかは知りませんが、ミニショールームでの試乗会は大人気らしい。

そして、本年11月にはいよいよくまモンがニューヨークへ初上陸。
ニューヨークでの評価がどうでるか??ここからがいよいよ世界進出の始まりだと思うのです・・・。